一つの正解を出す練習 vs たくさんの正解を見つける練習

 もうだいぶ昔のTVコマーシャルなので、覚えているかたはほとんどいないと思いますが、こういうのがありました。

日本の小学生がドリルを解いている。
 2+5=
 6+3=

一方、外国の小学生、
 □ + □ = 7
 □ + □ = 9
 □の中に喜々として数字をいれています。

「こっちのほうが楽しいね!」

 わたしはこれを見た時、大袈裟でなく、雷に打たれたようになりました(笑)
「だよね!!!」

 わたしは、そもそもドリルは好きじゃないです。
 でも、もしこういう問題の出され方だったら楽しいだろうと思います。
一つの正解を出す練習ではなく、たくさんの正解を見つける練習。

 昔と比べると、子どもたちの学習量は確実に増えていると思います。もしくは大人が望む、学習させようとしている量。

 例えば、算数ドリルだったら、まずノートに2回やって、それからドリル本体に書き込む、というような。これだけのことをやるには、もちろん学校の授業では時間が足りなくて、結局毎日宿題として子どもたちに課されるわけです。

 でも、こういう作業を繰り返すことで、こどもたちは算数が好きになれるのでしょうか。

 写真は、わたしが作った学習シートのひとつです。めちゃくちゃ地味ですが。大日本図書の算数の教科書の中の、「算数たまてばこ」をヒントに作りました。

 ルールはありますが、ルールの範囲だったら何を入れてもいい。正解はたくさんあります。今のところこどもたちは楽しんでやってくれています。たくさんやらなくていいし、急がなくていいんです。じっくりあれこれ考えて楽しむことが一番大事。

 この間、5の段の九九から入れはじめた子がいました。すると0(ゼロ)が頻繁に出てくる。このかけ算しりとりでは、0が出てくると終わってしまうので、はなはだ都合が悪い。そのことに本人が気が付いて、「やば~!」って言いながら書き直していました。そういう発見が出てくるのもたのしい。
 九九を全部覚えてなくても、かけ算の表を見ながら入れていったらいい。何を入れていくかは本人の自由です。

 幼児のころは、どの子も大して教えられなくても数を覚え、喜々として数を数えます。それなのに、どうして小学校に入ると算数嫌いが増えていってしまうのでしょう。

 問題の出し方、ドリルのさせ方、勉強のやらせ方に問題があるとしかわたしには思えないです。

 真面目な子は、先生や保護者が言うように何度もドリルに取り組みます。でも解くことができるようになっても、それで算数を好きになれるのかな?そんなことをいつも思います。

 わたしの学習会では、これ以外にも正解が複数自由に出せるような学習シートを用意しています。

 ただ一つの正解を出さなければならないという呪縛から解き放たれると、むしろ計算を嫌がらずに楽しむ子が増えます。そもそも子どもたちは考えることが好きですよね。わたしはそう思います。